Tunaclo AC ルーターの冗長化構成について教えてほしい。


Tunaclo AC では Pro 基本サービス、および Enterprise 基本サービスご契約のプロジェクトに対して、Tunaclo AC ルーターを冗長化構成でご提供しています。

以下では Tunaclo AC ルーターの構成概要、および障害発生時のフェイルオーバーの仕組みについて説明します。

Tunaclo AC ルーター冗長化構成

図1 にあるように、Tunaclo AC では1つのプロジェクトに4つのルーターインスタンスが提供されます。これらルーターインスタンスは異なるハードウェア上で稼働するよう構成されます。通常時は、Front Agent および Back Agent はすべてのルーターと HTTP/2コネクションを確立していますが、データ通信には東日本データセンターのルーターとの HTTP/2 コネクションが使用されます。データ通信時は HTTP リクエスト単位に2つの HTTP/2コネクションにロードバランスされます。

単一障害発生時

Agent がデータ通信に使用しているルーターインスタンスに障害が発生した場合、あるいはルーターインスタンスとの通信経路に障害が発生した場合、同じデータセンター内のルーターインスタンスにデータ通信チャネルが片寄せされます(図2)。

多重障害発生時

東日本データセンターの全てのルーターインスタンスに障害が発生した場合、あるいは全てのルーターインスタンスとの通信経路に障害が発生した場合、西日本データセンター内のルーターインスタンスにデータ通信チャネルがフェイルオーバーされます(図3)。

これらの障害発生時の動作は Agent ソフトウェア、およびルーター間で自動的に検知・実行されます。

障害検知から現用系コネクションの切り替え完了まで数秒~数十秒要する場合があり、切り替え中の通信はドロップされる場合があります。
通信が冗長化される条件として、障害発生以前に Front Agent および Back Agent が起動され、かつルーターインスタンスとの間で HTTP/2コネクションが確立されている必要があります。
自動切り替えの対象は Tunaclo AC サービスを介した API リクエスト(Data plane)のみとなります。東日本データセンターが被災する場合、西日本データセンターでのポータルや CLI を使用した管理操作(Control plane)は順次復旧となり、これには数時間を要します。

※本ページは2020年9月時点の最新情報を掲載しています。

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